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膣カンジダの症状はなぜ起こる?

2019年11月26日
女性を診ている医者

女性の5人に1人が経験する膣カンジダ症は、膣内の常在菌バランスが乱れることで起こります。医学的には微生物叢が乱れると表現されますが、膣内でカンジダ菌が優勢になるとおりものや特有のニオイ、かゆみや炎症、赤いぶつぶつといった症状があらわれます。膣カンジダを抑えるには、膣内の微生物叢のバランスを乱さない生活習慣や体調管理が求められます。

善玉コレステロールや悪玉コレステロールがあるように、膣内にも悪玉のカンジダ菌と善玉の乳酸菌があり、コレステロールと同じように生活習慣に影響されます。普段は善玉乳酸菌が悪玉のカンジダを抑えていますが、ホルモンバランスの変化や体調不良、病気、あるいはストレスで免疫力が低下すると悪玉カンジダが増殖して、膣カンジダ症になってしまいます。

原因は様々ですが、最も可能性が高いのが、風邪などの病気、過労や睡眠不足などの生活習慣の乱れです。また妊娠や出産に加えて、ピルを使用してホルモンバランスが変化したり、抗生物質や副腎皮質ステロイドを服用する、外陰部に密着性の高い生理用品を使っていると腟内が高温多湿を招き不清潔になる、ビデで腟内を洗うことで微生物叢が乱れたり、自浄力が落ちるとカンジダ優勢な環境になります。

膣カンジダ症は、治ったように見えても体調不良やストレス、不清潔な環境や免疫低下が起こる度にしつこく再発します。基本的な症状は、おりものの量が増える、おりものが酒粕状やヨーグルト状、カッテージチーズ状や粥状になり、さらに強いかゆみを伴います。中には数週間から数カ月も症状が続いたり、外陰部や膣内に熱っぽい灼熱感やヒリヒリやピリピリした刺激感、排尿時に痛みを伴うこともあります。

膣カンジダ症を抑えるには、抗真菌剤の外用薬や内服薬を利用するだけでなく、生活習慣の改善などを含めた体調管理が欠かせません。1日7時間は睡眠して日々の疲れやストレスを溜め込まないようにしてください。食生活ではカンジダが好むアルカリ体質を招く糖質を減らす、野菜を多く取り入れる、食物繊維を含む食品や乳酸菌を多く含むヨーグルトなどを積極的に摂取して免疫力を高めましょう。

通気性のよい下着を身につけます。特に通気性と吸湿性に優れた絹や綿を材を80%以上使用した下着がよく、高温多湿を招きやすい化学繊維は少ないほどいいです。おりものシートやタンポンなどの生理用品が、カンジダ菌の増殖を招くことがあるため、注意してください。またニオイが気になるからと外陰部に香水を吹き付けたり、香料などを含むビデで腟内洗浄するのはよくありません。香料などの成分が微生物叢の乱れの原因になるため、膣内はお湯できれいに洗うだけにして膣本来が持つ自浄力を高めるようにします。

妊娠中は、膣内の自浄力が落ちるため膣カンジダ症になりやすいです。外用薬では治療できませんし内服薬や胎児に影響するためよくありません。また放置すると赤ちゃんが産道を通過するさいに感染したり、前期破水や早産の原因になることもあります。そのため妊娠中の方で外陰部や膣内に違和感を生じたときは、必ず産婦人科の医師に相談してください。